灯油の臭いって独特ですよね。
私の母は灯油の臭いが好きで、「コットンに染み込ませてずっと肩に乗せて、灯油の臭いを嗅いでいたい」と言いますが、それはかなり特殊な部類だと思う(笑)
普通は灯油をこぼしたら、消えない臭いに悩みますよね?(でしょ?)
そこで、こぼした灯油の拭き方を含めて臭いの落とし方についてお話ししたいと思います。
灯油をこぼした臭いが取れない!
灯油をこぼしやすい場面は、たくさんあります。
ポリタンクを運んでいるときに車の中にこぼしたり、持って歩いているときに部屋の廊下にこぼしたり、ストーブのタンクに灯油を入れるときにこぼしたり。
私の家は、階段をのぼった先に一つ、灯油のポリタンクが置いてあります。
2階に部屋がある私と、私の母がそこで給油をするため。
給油をするときは電池で動くタイプのポンプを使うのですが、ある日、給油をした後ポンプのスイッチを切り忘れたので、灯油がそのままダラダラと出続けていたことがあります。
こぼれた灯油は階段をつたって降りていき、1階の廊下まで流れていきました…。
家族みんなで1階の台所でご飯を食べていたのですが、1階の廊下に流れたところでやっと「なんか灯油くさい」と気づいて、廊下に出て唖然、茫然、愕然。
これを一体どうしたらいいのやら…と一瞬気が遠くなりかけましたが、途方に暮れている場合ではありません。
流れてくる灯油のなかをザブザブ歩いて2階へ上がり、まずポンプのスイッチを切りました。
それから古いタオルや布をたくさん使って灯油を拭き取りましたが、それはそれは大変でした。
臭いはなかなか取れないし、床や階段はいつまでもスルスルすべるし、後にも先にもあんなに大変だったことはありません。
なにか、拭き取り方や後始末の仕方が他にもあったのではないかと思いながら、臭いが消えるまで我慢しましたねー。
灯油の臭いを落とすには?
まず、灯油の臭いですが、基本的には灯油は乾かして気化させると臭いが消えていくと言われています。
なので、特別何もしなくても数日で灯油の臭いは消えていくのですが、数日でも灯油の臭いの中で過ごすのはやはりイヤなものです。
また、乾かしているあいだにその灯油に引火したらどうしようと考えると心配になりますよね。
でも、実は灯油は引火しにくい燃料なんですよ。
私も知らなかったんですけどね(笑)
乾いてしまえば引火する危険は少ないので、きれいに拭き取ったらそのまま乾かしても大丈夫です。
手・服・車・部屋で違う!それぞれの消臭方法
では、灯油の臭いの取り方と拭き取り方について、それぞれお話ししたいと思います。
手についた臭い
まず、手のヌルヌルを落とすには油汚れに強い台所用洗剤で洗うといいですが、手荒れが不安ですよね。
そんなときには、サラダ油を少し手に塗ってから石鹸で洗うといいですよ。
また、臭いを取るには次の方法がおすすめです。
柑橘類の皮
みかんやオレンジの皮には、灯油の臭いを消してくれる「リモネン」という成分が入っています。
皮を手にこすりつけてから手を洗うと臭いが落ちますよ。
歯磨き粉
歯磨き粉に含まれている消臭成分によって灯油の臭いが消えます。
また、歯磨き粉の研磨剤によって手のシワに入り込んだ灯油もきれいに落ちます。
服についた臭い
服に灯油がこぼれたときは以下の手順で臭いと汚れを取りましょう。
1.灯油を気化させる。
風通しの良い場所でまず洋服を陰干しして、灯油を気化させます。
2.洗う。
念のため、ほかの衣類とは分けて洗いましょう。
灯油が付いた服だけ手洗いするのもいいですね。
洗うときに、油汚れを落とす台所用洗剤で部分洗いをしてから洗うと、灯油の油分が落ちます。
3.クリーニングに出すのも。
おしゃれ着などで自分で洗うのが心配な服は、クリーニング屋さんにおまかせしましょう。
おまかせするときには、灯油をこぼしたことをお店の人に伝えるといいですよ。
車についた臭い
まず、拭き取り方についてお話しします。
床
床にこぼしたときは、こぼした部分に新聞紙や古い布を何枚か重ねて敷きます。
その上に重いものを乗せて紙や布に灯油を吸わせましょう。
水気がなくなるまで、何度も紙や布を取り替えてこの作業を繰り返します。
マット
マットは外せるので、外して丸洗いをします。
台所用洗剤を使って洗うと油汚れがきれいに落ちますよ。
水で濡らしたマットに洗剤を振りかけて、ブラシでゴシゴシこすってよくすすぎましょう。
次は、臭い消しについて。
シート
アルコールを含んだスプレー(除菌スプレーなど)を振りかけます。
このとき、灯油の臭いが残っている状態で香り付きのスプレーを吹きかけると気分が悪くなります。
台所用や掃除用のエタノールスプレーがおすすめですよ。
あとは可能な限り窓を開けて換気をして空気を入れ替えましょう。
部屋にしみついた臭い
部屋に灯油を大量にこぼしたとき、布で拭くとどんどん広がっていくので、違う方法で掃除をしましょう。
おすすめなのは、小麦粉!
ゴム手袋や使い捨ての手袋をしてから、灯油を覆うように小麦粉をたっぷりと振りかけてください。
そのまま小麦粉を練るようにすると、小麦粉が油を吸ってポロポロになります。
そのまま練っていると灯油をあまり広げることなく、きれいにすることができるんです!
そのあとは、消臭効果のあるものを使って灯油の臭いを取ってくださいね。
おすすめなのは、
コーヒー豆のカス
灯油がこぼれていた部分にキッチンペーパーを敷いて、コーヒー豆のカスを置きます。
2日ほどしたら、ペーパーごと豆のカスを取り除くと灯油の臭いは消えていますよ。
コーヒー豆のカスはいろいろな場所の消臭に効果がありますので、普段からコーヒー豆のカスを乾かしておくといいですね。
重曹
重曹も消臭効果のある粉です。
灯油を拭き取った部分に重曹を振りかけて、数日したら重曹を掃除機で吸い取ってきれいにしましょう。
さいごにー灯油をこぼした臭いを落とすには?手・服・車・部屋それぞれの対処法!
灯油をこぼしたときは自然に消えるまでそのままにしていましたが、いろいろな方法があるんですね。
灯油がこぼれて階段を降りていったあの時、もっといい方法で灯油を拭き取って臭いの対処をしたらよかったです。
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