【保育実習で大活躍!】1歳児が夢中になるスズランテープ遊び完全ガイド|ねらい・作り方・安全対策まで徹底解説

保育実習や初めてのクラス運営で、「1歳児と室内で何をして遊ぼう?」「雨の日の活動、どうしよう…」と悩んでいませんか?

そんなあなたの強い味方になるのが、100円ショップなどでも手軽に手に入る「スズランテープ」です。

「ただのヒモでしょ?」と思うかもしれませんが、実はこのスズランテープ、1歳児の五感を豊かに刺激し、心と体の発達を促す”魔法のアイテム”なんです。

この記事では、未来の保育士であるあなたのために、明日からすぐに実践できるスズランテープ遊びの全てを、保育現場で重要となる「ねらい」「安全配慮」の視点から徹底的に解説します。この記事を読めば、子どもたちを笑顔にするだけでなく、あなたの保育スキルも一段とレベルアップしますよ!

目次

なぜ「スズランテープ遊び」は1歳児の保育に最適なの?

数ある室内遊びの中で、なぜ特にスズランテープが1歳児におすすめなのでしょうか。それには、子どもの発達面と、保育者の運営面の両方から明確な理由があります。

五感をフル活用!心と体の発達を促す「ねらい」とは

スズランテープ遊びには、1歳児の発達段階に合わせたたくさんの「ねらい」が詰まっています。指導案を作成する際の参考にしてください。

  • 五感への刺激: スズランテープのツルツル、サラサラした触覚、カシャカシャという聴覚、キラキラ光る視覚を同時に刺激し、豊かな感性を育みます。
  • 指先の巧緻性(こうちせい)を高める: テープを「つまむ」「引っ張る」「ちぎる」といった動作は、指先の細かな動きをコントロールする力を養います。これは、将来のスプーンやフォーク、鉛筆の操作に繋がる大切な力です。
  • 好奇心や探求心を引き出す: 「これは何だろう?」「引っ張ったらどうなるかな?」という子どもの自然な好奇心を引き出し、主体的に遊ぶ力を育てます。

保育士の味方!準備が簡単でコストも低いという大きなメリット

子どもの発達に良いだけでなく、保育者にとっても嬉しいポイントがたくさんあります。

  • 圧倒的なコストパフォーマンス: 1巻あればたくさんの遊びに展開でき、非常に経済的です。限られた予算の中で活動を考える上で、大きなメリットになります。
  • 準備と片付けの手軽さ: ハサミとテープさえあれば、すぐに遊びの環境を準備できます。遊び終わった後も、丸めて捨てたり、次の製作活動に再利用したりすることが可能です。
  • 汎用性の高さ: 単体で遊ぶだけでなく、他の素材と組み合わせたり、製作に使ったりと、アイデア次第で無限に遊びが広がります。

スズランテープ遊びを始める前の準備【これだけ押さえればOK】

さっそく遊びたいところですが、その前に「準備」と「環境設定」をしっかり行いましょう。安全に楽しく遊ぶための土台作りです。

必要なものはたったこれだけ!基本の道具チェックリスト

基本的なスズランテープ遊びで必要なものは、とてもシンプルです。

  • スズランテープ: 好きな色を数種類用意すると、子どもの興味を引きやすくなります。(白、黄色、ピンクなどが人気です)
  • ハサミ: 保育者がテープをカットする際に使用します。必ず子どもの手の届かない場所で管理してください。
  • セロハンテープや養生テープ: テープを固定する際に使います。壁や床を傷つけにくい養生テープがおすすめです。
  • (あれば)段ボールやフラフープ: 遊びのバリエーションを広げるのに役立ちます。

安全第一!遊びの空間作りと環境設定のポイント

1歳児は予期せぬ動きをすることがあります。事故を未然に防ぐため、以下の点を必ずチェックしてください。

  • 広いスペースを確保する: 子どもたちがのびのびと動けるように、周囲のおもちゃなどは片付けておきましょう。
  • 危険なものがないか確認: 床に小さなもの(誤飲の危険)や、角のある家具(転倒時の怪我の危険)がないか確認します。
  • 必ず大人の目の届く範囲で: 遊びに夢中になると、テープが体に絡まってしまう危険性があります。絶対に子どもから目を離さないでください。

【感触・音・動き】1歳児が夢中になる!スズランテープ遊び鉄板アイデア5選

準備が整ったら、いよいよ実践です!1歳児が夢中になること間違いなしの、鉄板アイデアを5つご紹介します。

アイデア①:定番だけど外せない!「スズランテープカーテン&シャワー」

【作り方】

  1. フラフープや段ボールの枠などに、スズランテープを同じ長さにカットして何本も結びつけます。
  2. それを天井やドアフレームなどから吊るせば、即席カーテンの完成です。

【遊び方とねらい】
子どもたちは、カーテンをくぐったり、顔に当たる感触を楽しんだりします。上から細かく裂いたテープを降らせて「スズランテープシャワー」にすれば、大興奮間違いなし!全身でテープの感触を楽しむことができます。

アイデア②:指先の発達を促す「ビリビリちぎり遊び&ポットン落とし」

【作り方】
保育者があらかじめスズランテープに少しだけ切れ込みを入れておきます。

【遊び方とねらい】
子どもにテープを渡し、「ビリビリ~」と言いながら一緒にちぎって遊びます。ちぎる感触と音が楽しく、指先の力加減を学ぶことに繋がります。ちぎったテープは、ミルク缶などの口の狭い容器に入れる「ポットン落とし」に発展させると、集中力と指先の巧緻性がさらに養われます。

アイデア③:音と感触が楽しい「カシャカシャ鳴らし&フワフワボール」

【作り方】
スズランテープをくしゃくしゃっと丸めるだけで、フワフワのボールが完成します。

【遊び方とねらい】
握るとカシャカシャと音が鳴るのが楽しく、何度も握ったり投げたりして遊びます。聴覚と触覚を同時に刺激し、単純な動作の繰り返しを楽しみます。保育者が「ポーン」と投げてあげて、キャッチボールのように遊ぶのも良いでしょう。

アイデア④:見立て遊びに発展「麺やジュースごっこ」

【作り方】
細く裂いたスズランテープを、お椀やお皿、コップなどに入れます。

【遊び方とねらい】
「ラーメンですよー」「ちゅるちゅるしようか」などと声をかけると、子どもたちは食べる真似をし始めます。これは、目の前のものを別のものに見立てる「見立て遊び」の第一歩です。想像力や社会性の芽を育みます。

アイデア⑤:ダイナミックに楽しむ「引っ張り遊び&しっぽ取りゲーム」

【作り方】
机の脚や椅子などに、スズランテープの端を結びつけます。

【遊び方とねらい】
「うんとこしょ、どっこいしょ」と声をかけながら、一緒にテープを引っ張ります。全身を使って力を入れる楽しさを味わえます。また、子どものズボンに短く切ったテープを挟んで「しっぽ」にし、保育者が追いかけて取る「しっぽ取りゲーム」も、簡単なルールのある遊びとして楽しめます。

初心者保育士がやりがち!スズランテープ遊びの失敗例とNG行動

魅力的なスズランテープ遊びですが、いくつか注意点があります。先輩保育士が経験してきた失敗例から学び、安全で楽しい活動にしましょう。

【失敗例】子どもが興味を示さない…そんな時の3つの対処法

せっかく準備したのに、子どもがそっぽを向いてしまった…そんな時は、焦らず以下のことを試してみてください。

  1. まずは保育者自身が楽しむ: 保育者が「わー、キラキラだね!」「カシャカシャ、面白い音!」と心から楽しんでいる姿を見せることが、子どもの興味を引く一番の近道です。
  2. 音で誘う: 子どもの近くで、テープをカシャカシャと鳴らしてみましょう。視覚よりも聴覚で興味を引かれる子も多くいます。
  3. 無理強いしない: その日の気分やコンディションによっては、興味を示さないこともあります。そんな時は一旦片付けて、日を改めて挑戦しましょう。「楽しい活動」という印象を残すことが大切です。

【NG行動】思わぬ事故に繋がる!絶対避けたい安全面の落とし穴

楽しさの裏側には、常に危険が潜んでいることを忘れてはいけません。以下の行動は絶対に避けてください。

  • 子どもから目を離す: 最も危険な行動です。ほんの少しの時間でも、テープが首や手足に絡まったり、口に入れてしまったりする可能性があります。
  • 長いままのテープを渡す: 長いテープは体に巻き付きやすく、窒息の危険があります。子どもに渡す際は、必ず短くカットしましょう。
  • 遊び終わったテープを放置する: 床に散らばったテープは、滑って転倒する原因になります。活動が終わったら、すぐに全員で片付ける習慣をつけましょう。

遊びをもっと豊かに!次のステップへ繋げる応用・発展アイデア

スズランテープ遊びに慣れてきたら、少し工夫を加えて活動を発展させてみましょう。子どもの「もっとやりたい!」を引き出します。

他の素材と組み合わせてみよう(新聞紙、風船、段ボールなど)

  • 新聞紙: 新聞紙をビリビリ破る遊びと組み合わせることで、異なる感触や音を楽しむことができます。
  • 風船: スズランテープを細かく裂いて静電気で風船にくっつけたり、風船にテープの尻尾をつけたりすると、動きが面白くなり、目で追いかけて楽しめます。
  • 段ボール: 段ボールに穴を開けてスズランテープを通し、引っ張り出す遊びは、より複雑な指先の動きを促します。

「遊び」から「製作」へ!簡単ポンポン作りに挑戦

少し発展的な活動として、応援グッズのような「ポンポン」作りもおすすめです。

  1. 厚紙などにスズランテープを何十回も巻きつけます。
  2. 中央を別のスズランテープできつく縛ります。
  3. 両端の輪になっている部分をハサミでカットします。
  4. 形を整えれば、可愛いポンポンの完成です。
    これを持って踊れば、リトミックなどの音楽活動にも繋がります。

よくある質問(FAQ)

ここでは、新人保育士さんや保護者の方からよく寄せられる質問にお答えします。

Q. スズランテープ遊びは何歳から何歳まで楽しめますか?

A. 大人が必ず側で見守ることを前提に、お座りが安定する生後6ヶ月頃から楽しめます。特に、好奇心旺盛で探索活動が活発になる1歳児に最適な遊びです。アレンジ次第では、ごっこ遊びが盛んになる2歳児でも十分に楽しむことができます。

Q. 誤飲が心配です。どんなことに注意すれば良いですか?

A. 誤飲は最も注意すべき点です。対策として、

  • 子どもが口に入れても飲み込めない大きさに丸めてから渡す(フワフワボールなど)
  • 子どもが自分でちぎった小さな破片は、すぐに回収する
  • 活動の前後で、口の中に何も入っていないか確認する
    ことを徹底してください。万が一、飲み込んでしまった疑いがある場合は、すぐに専門の医療機関に相談してください。

Q. 片付けが大変にならないコツはありますか?

A. はい、あります。

  • あらかじめ下に大きなビニールシートを敷いておくと、遊び終わった後にシートごと丸めて簡単に片付けられます。
  • 「テープさん、おうちに帰ろうね」などと声をかけながら、子どもと一緒にお片付けをすることも大切です。ポリ袋などを「おうち」に見立てて、拾い集めるゲームにすると、子どもも楽しんで参加してくれます。

まとめ:スズランテープ遊びで、子どもの笑顔とあなたの保育スキルを引き出そう!

今回は、1歳児の室内遊びに最適な「スズランテープ遊び」について、ねらいから具体的なアイデア、安全配慮までを網羅的に解説しました。

スズランテープは、安価で手軽なだけでなく、1歳児の心と体の発達に欠かせない要素がたくさん詰まった、まさに「保育の万能ツール」です。

この記事で紹介したポイントや注意点をしっかり押さえれば、あなたは自信を持って保育実践に臨むことができるはずです。何よりも大切なのは、あなた自身が子どもと一緒に心から楽しむこと

さあ、スズランテープを手に取って、子どもたちのキラキラした笑顔と、あなたの保育者としての成長を引き出しましょう!

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