目に入れても痛くないほど可愛いワンコ。
でも、そんなワンコならではの困りごともあります。
トイレ、噛みつきなどいろいろありますが、中でもご近所に迷惑がかかる「吠え」は飼い主さんを悩ます問題ですよね。
ご近所トラブルを避けるためにも、無駄吠えの原因を探ったうえで適切なしつけをしていきましょう。
犬の無駄吠えを無視してると無駄だと察してくれる?
犬しつけの困りごとランキングで、いつも上位に必ずあるお悩みの一つが「吠え」ですよね。
山の中の一軒家に住んでいるならいざ知らず、よく通る犬の声はともすれば近所の人に迷惑が掛かります。
住宅街などでは騒音トラブルになる可能性もあり、放っておけない問題です。
でも、人間は「無駄吠え」と言いますが、犬にとってはコミュニケーションの一つでもあります。
牧羊犬として利用されていた犬種は吠えるように改良されてきたという経緯もあります。
吠えることが犬にとっては自然な事なのです。
とはいえ、人間とのコミュニケーションツールであるので、吠えても「無駄」と分かると賢い犬の事、無駄な事はしないもの。
ここに無駄吠えを抑えるヒントがあるんですよ!
まずは、犬が吠える理由から探っていきましょう。
やはり「なぜ吠えているのか」が分からないとダメですからね。
原因が分かれば、それにあった対応が取れるようになります。
犬が無駄吠えする原因をまずは探ろう
犬が吠える理由はいくつか考えられます。
大きく分けると、警戒・要求・興奮の3つでしょうか。
警戒
犬の本能に近いところですね。
犬には縄張りがあるので縄張りに知らない人や車、バイクなどが入ってくると「縄張りを守らなくては」という気持ちで警戒して吠えてしまいます。
また、散歩で会った他の犬に警戒して吠えることも多いですね。
相手がどんな人(犬)なのか分からないので、あんまり近くに寄って欲しくないという気持ちから吠えます。
犬の気持ち的には「近寄らないで!」とか「あっち行って」というメッセージですね。
犬の警戒心や縄張りには個人差があります、警戒心が強ければ強いほど、縄張りが広ければ広いほど、吠えやすい子になります。
ドッグトレーナーさんから聞いた話ですが、トレーナーさんの知っているチワワの縄張りはマンション一棟だそうですよ。
自分の家どころか、マンションに人が出入りするたびに吠えちゃうという(;´・ω・)
実際は家の中にいるので、出入りする人を見張ってるわけではないですけどね。
縄張りと犬の体の大きさに、相関関係はないようです(笑)
要求
犬は言葉を話せないので、吠えることによって自分の要求を伝えることもあります。
「散歩に連れて行って欲しい」とか「ご飯が欲しい」とか「かまって」等ですね。
言葉を話せない赤ちゃんが、泣くことで何かを伝えようとするのと同じですね。
これは、もともとの性格よりも飼い主さんとの暮らしの中で身につけていくことが多いようです。
いつもいつも要求吠えに応えてしまうと、吠える=飼い主さんが希望をかなえてくれるという認識になってしまいます。
要求吠えが常套手段になってしまう危険性もありますが、逆に言えば飼い主さんの対応次第でコントロールともいえますね。
興奮
犬の感情が昂って興奮して吠えてしまうこともあります。
来客が来た時、尻尾を振って吠えていたら興奮吠えかもしれません。
他にも犬同士で遊んでいて興奮して吠えることも。
家族が帰ってくると嬉しくて吠えてしまう子もいますね。
うちのワンコはこのタイプです。
一時はもれなく「うれしょん」がついてきましたー(;´Д`)
年齢により少しずつ落ち着いてくる子も多いようです。
犬の無駄吠えをしつけできちんと教えるには
一番大切なのは「吠えること」が無駄な事と思わせることです。
管理しやすいのは要求吠えです。
犬が吠えても声を掛けないことから始めましょう。
始めのうちは要求を通すために却って酷く吠えるようになります。
吠えられるとご近所への迷惑からついつい吠えないように声をかけてしまいがちですが、ここは一時的なものと腹をくくって飼い主さんも我慢が肝心です。
吠えても無駄だと思うと段々吠えなくなるので、愛犬との根くらべと思って頑張りましょう。
また、散歩の時間やご飯の時間が決まっている犬は、あえて時間をずらすことで吠えを防止できることもあります。
毎朝、朝刊が来る頃に朝食をあげていると、犬は「バイクの音がしたらご飯がもらえる」と覚えます。
そうすると、朝刊が来ると「ご飯の時間だよ!ごはん頂戴!!」と吠えてお知らせしてくれるようになります。
あえていつも同じにしないことで、犬が吠えるきっかけをなくしてしまうんですね。
いつもご飯をあげるときに吠える子には、ご飯をあげるのは吠えがやんだタイミングを見計らってあげてみましょう。
散歩もおやつも、「吠えている時はあげない」を根気よく繰り返していくことが大切です。
興奮吠えは興奮を抑える方向で対応していきましょう。
ちょっと前までの我が家が超悪い例なのですが、帰宅後「ただいま~○○!会いたかった~!!」→撫でくりまわし。を毎日繰り返していました。
すると、駐車場に自転車を停める音を聞くだけで大興奮するようになってしまいました。
そりゃあ、犬も興奮しますよね…。
今は帰ってきてもすぐに犬の所に行きません。
始めのうちはちょっと可哀そうな感じもしましたが、手を洗ってうがいして他の事を片づけてから犬に対面するようにしました。
もちろんテンションを高くするようなことはせずに、落ち着いた態度と声で接します。
人間が興奮してるから犬も興奮してしまうので、人間が落ち着いて対応することを意識するだけでだいぶ落ち着きましたよ。
もちろん、夫や子どもにも同じように接するようにしてもらってます。
子供が帰って来た時の犬の様子を見ていると、自転車を停める音を聞いてベットをカミカミして興奮を抑えているようです(笑)
その姿がいじらしくて可愛いです。
警戒吠えはコントロールしにくい部分もあります。
縄張りを守ろうとするのは犬にとって死活問題なので仕方がないですね。
時間は掛かりますが、「慣れること」が大切なようです。
他の犬に警戒して吠えてしまうのは、他の犬=良く分からないからです。
家族に対して警戒心から吠えないのは、「よく知ってる人間」「怪しくない」って理解してるからですよね。
ドッグランやお散歩などで、家族以外の人間や犬と接していくことで吠えなくなるようです。
吠える前におやつで釣って吠えさせない→吠えなかったら褒める
を繰り返していくことで
吠えない=おやつをもらえる
という事を覚えるといいようですが、覚えさせるにはどうしても時間がかかります。
どうしてもという場合は、吠えると超音波の出る無駄吠え防止グッズや、吠えるとお酢が噴霧される首輪などもあるので活用してみてもいいかもしれませんね。
ただし必要以上に、ワンコに苦痛を与えないようにしてあげてくださいね。
さいごにー犬の無駄吠えを無視するのはアリ?原因を探ったうえでのしつけが大事
犬は人間の行動を良く見ています。
「吠えたら無視、吠えなかったら褒める」はかなり効果がありますよ!
シンプルな事ですが意外と「吠え」に人間が反応してしまい出来ないことも。
気長に無理なく取り組んでいきたいですね。
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